「よーし、今日はもう飲んじゃうぞー!」
「青子さん、景気がいいですねー」
「んふふー、だって快斗とゆっくりできるの、久しぶりなんだもん。嬉しくって」
「お、酔ってるとかわいいこと言ってくれるじゃねーか」
「酔ってなくても、かわいいですよー」

ふたりで深夜のお笑い番組にに突っ込みを入れたり、バカ話をしているうちに、どんどんと盃が重なる。
いいかげん、青子の目がとろりとしてきたところで、お開きかと思いきや、青子は、まだ物足りないようだった。

「快斗ぉ、飲むばかりじゃつまんないよー。何かして遊ぼうよー」
「遊ぼうって、子供かよ・・・んー、じゃあトランプでもすっか?」
「トランプ?マジック見せてくれるの?」
「それだと遊ぶになんねーだろ。勝負しようぜ、勝負。負けたら罰ゲームな」
「よぉぉーし、負けたら1杯づつ一気ね!」
「お、いいね、いいね、いいですね。よーっし、今日は青子を酔いつぶしちゃる!」
「返り討ちにあって、泣かないでよー?」

 


快斗のほうが酔う / 青子のほうが酔う