「・・・オメー、なんか強いよな」
「運も実力のうちでーす」
「なんかズルしてるんじゃねーのか?」
「快斗じゃあるまいし、そんなことしません!というよりできません」
「確かに俺の目を誤魔化せるわけねよえなぁ。それにしては、ヒキが強いんだよな・・・」

実際飲みたい気分だったけれど、負けがこみ、自分の意識とは関係なく、どんどんと飲まされれば、理性のたがが外れそうになる。
目の前の青子もほどほどに酔っており、いつもよりも距離が近くても、スキンシップが多くてもおかまいなしな上に、無防備なのだ。

「快斗ちょっと飲みすぎじゃない?」
「オメーが飲ませてるんだろうが」

酔いがまわり、ちょっと俯いた俺に、青子が心配そうに声をかけてきた。
瞑っていた目を開けると、目の前には心配そうに俺を覗き込む青子の顔。
ちょっと、それ、やばいんですけど・・・。

 


勢いに任せる / もうちょっと理性を保ってみる