「こら、こんなところで寝ると風邪引くぞ」
「ん・・・」
「ったく、しょーがねーなぁ」

時間も時間だ。
もともと酒に強くない青子は、何杯か飲んだところで、うとうとと船をこぎはじめ、俺がトイレから戻ると、こたつで丸くなって眠り込んでいた。
声をかけ、軽くゆすってみても、起きる気配は微塵も感じられない。
こちらもそこそこ酔っているので、この状態の青子を家まで送り届けるのは無理だろう。
泊まりは確定だけれど、今から客間に布団の準備をするのはひどく億劫だった。

俺は重い体と青子をひきずって、自分の部屋のベッドへと向かった。



朝です