「ったく、いい加減機嫌なおせよな」
「べっつにー?怒ってないから機嫌なおすもなにもありません」
「ほら、そこのコンビニでアイスクリーム奢ってやっから」
「この寒いのにアイスなんていりません」
結局、電車の中でも青子は不機嫌なままで、青子が何に腹を立てているのかわからないまま、家の前まで来てしまった。
玄関のところでも、青子は振り返えることはなく、扉はばたりと大きな音をたてて、無情にも目の前で閉じられてしまった。
3日からは、また仕事の予定が入っている。
このまま新学期まで放置しておいては、さらに面倒なことになるだろう。
今日はあきらめ、明日またご機嫌を伺いに来るか、と俺は仕方なく青子の家を離れようとしたところ、がちゃりと言う音がした。
振り返れば、玄関のところに青子が立っていた。
「そういえばまだ言ってなかったよね。今年もよろしく」
「おう、よろしくしてやるぜ」
「んもう、青子の方がよろしくしてあげるんだからね!」
青子はさらに頬をぷうと膨らませ、じろりと俺の方をにらみつけた。
「じゃあねっ!おやすみっ!」
「ちょ、青子・・・」
扉はまた目の前で閉じられ、今度は開くことはなかった。
青子の怒っている理由は、わからないままだった。
恋の(私が)耐久レース!
あきらかにバッドエンドだよ!みたいなのも入れたくて書いたのですが、なんか消化不良ですね(苦笑)
時間があったら、いちばんに書き直したいところです。
よかったら他のルートも探してみてください。
お付き合いくださり、ありがとうございました。