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「いやっほーい!さっむーい!ちょっと快斗、寒すぎるんだけど!」
「いやいやいやいや、だからオメーのせいだろうが。このクソ寒い中自転車とか自殺行為すぎたろ」
吐く息はやたらに白く、すぐに真っ黒な夜へと溶けてゆく。
頬を突き刺す風は冷たかったけれど、背中に当たる、青子の暖かさ、重みが心地よい。
月のない夜空を見上げれば、星がきれいだった。
「あーおこ!」
「なーにー」
「今から俺ん家来いよ」
「いいけど、もう遅いよ」
「さっきの続き、やろうぜ」
「や、やろうぜって・・・」
「人がいなくて、外じゃなきゃいいんだろ?」
にやりと振り返れば、青子の顔が見る見る赤くなってゆく。
「もー、快斗のばかばかえっち!さっきえっちな事しない言わないって言ったのに!」
「こら、殴るな!危ないだろが」
「快斗が悪いんでしょー!だいたい顔からしてえっちいよ。いやらしいこと考えてるでしょ」
「あったりめーだろうが、だって、今から青子とやらしいことするんだから」
「な・・・」
あまりのストレートな発言に、青子はもうそれ以上のつっこみを入れるのをあきらめたようで、自転車をこぐ俺の背に頭を預けて、大きくため息をついた。
「で、来るんだろ」
「そんなこと言われて、ハイそーですかっていくと思ってるの?」
「思ってる」
「んもう!行きません」
「あ、それムリ。このままお持ち帰りすっから」
「だったら、いちいち聞かないでよね・・・」
たぶん、また青子の顔は真っ赤になっているのだろう。
ぎゅうと背中に抱きついてきた青子がたまらなく欲しくて、愛おしかった。
恋の(私が)耐久レース!
姫はじめエンド、その2です。
清く正しく全年齢対象なので、これにて終了でーす。
こっちに来るにはそこそこ選択肢が多かったんじゃないでしょうか。
よかったら他のルートも探してみてください。
お付き合いくださり、ありがとうございました。