「せっかく来たんだし、全部の神様にお祈りして回ろうよ」
そう言うと、青子は参道からのびる脇道の方へと歩き出した。
「お、自分から暗がりに誘うなんて、積極的だな」
「違うもん!快斗のえっち!」
青子は、ふいっと俺の方から顔をそらし、ぐんぐんと奥の方へと歩きはじめた。
俺は、あわてて青子を追いかけ、腕の中に閉じ込める。
「ちょ、快斗・・・」
「ここだったら、絶対人来ないぜ・・・」
そう言って、青子を建物の陰に引き込み、顎に指をかけ上を向かせ、唇を重ねた。
「ん・・・」
「青子・・・」
啄ばむような軽いキスの後、舌で唇の端を舐めれば、青子の唇が薄く開く。
舌を差し入れ、青子の舌を貪るれば、甘い声が漏れる。
深く唇を合わせ、同時に腰から尻、太ももにかけて優しく愛撫を繰り返した。
「ん・・・もう、快斗はえっちなこと、ばっかり・・・」
「だって仕方ねーだろ。久しぶりなんだし」
「久しぶりって、そんなの自業自得じゃない」
「青子だって、ヤじゃねーだろ。ほら」
顎にかけていた手を、首筋のラインに沿っておろし、小さいけれど形のいい胸を包む。
先の方は、少し固くなっていた。
「もう、やだって・・・」
青子の声に、周知と怒りが混じり、少し涙声になってきた。
嫌がるほどそそられるのだけれど、この場でこれ以上のことに及べば逆に嫌われてしまうだろう。
「わかった、悪かったよ。もうしねーから」
「ほんとに?」
「約束すっから、機嫌なおせよ、な?」
「うん・・・」