みみかき



「蘭ねーちゃん、お風呂あがったよー。次・・・ 」
「はい、コナン君、頭ここね!」


がしがしと、バスタオルで髪を拭きながら、リビングへと行くと、にこにこと、満面の笑みを浮かべた蘭に、綿棒を片手に手招きされた。


「え・・・っと」
「耳掃除、するよ」


一緒にお風呂、と同じで、蘭にはまったく他意はなくて、むしろ小学1年生に対しては当然のことで、でも、今の蘭はミニスカートなわけで、生足膝枕で耳を掃除されるとか、今この場で想像するだけでも頭に血が上ってゆくのがわかるのに、実際そんなことをされたら・・・・・・いや、まあ、そりゃあ、いつかはしてもらえたらとか、考えたことがないといえば嘘になるけれども、今はその時期じゃないというか、心の準備がというか、そもそもこの姿でというのは想定外というか、とにかく、のぼせるだけならとにかく!流血沙汰になった日には、今度は色々とごまかしが利かない気がする。蘭の膝枕で鼻血を出してる自分とか、うわああああああああ、シュールすぎて想像するだけで恐ろしい。つか想像すらしたくない。そうする、それこそ風呂のときと同じで、のぼせたと言う事にすればいいのか・・・。いやいや、そういう問題ではなく!

俺はバスタオルを頭にのせたまま、その場で固まってしまっていたようで、気づけば蘭が俺の手をつかんでいて、ほらほらと部屋の真ん中へと連れて行かれ、蘭の隣に座らされていた。

「え、わ、わわわ!い、いいよ、大丈夫!」
「だーめ!コナン君、うちにきてから、一度もしてないでしょ?こういうのは、まめにしないと取れなくなっちゃうんだから!」
「ほんと、大丈夫だから、じ、自分でできるし!」
「自分でするなんてあぶないよ?ほーら、頭ここ、横向いて」
「え、いや、その、わ、わわわっ」


抵抗はしてみたものの、所詮小学生の力では抗いきれるはずもなく、俺は強引に蘭の膝に頭を固定されてしまった。

「ね?気持ちいいでしょ・・・」


耳の中、ぞわぞわと広がる快感と、甘く優しく響く蘭の声。

神様、これはなんて幸せな拷問。

 

2012/04/15


<<