こんな、ユメを見た――

 

 

「なぁ、日本人がFBIに所属できるもんなのか?」

ふと口をついて出たのは素朴な疑問。
脳裏に浮かんでいたのは、おっちゃんを窮地から救ってくれたスナイパーの黒い姿。
確か、シュウという名前の。

「よくはわからないけど・・・米国籍を持っていれば問題ないんじゃないのかしら」

興味なさげに、ぱらぱらと分厚い本のページをめくっていた灰原は、ぱたりと本を閉じてサイドテーブルに置くと、頤に親指と人差し指を当てて、ふむ、と少し考え込むような表情になった。

「それよりも、彼らがしばしば日本で動き回ってることのほうが気になるわ。アメリカ連邦捜査局は連邦法違反に対する捜査や公安情報の収集をしているはずよね。基本的には、アメリカ国内で捜査を行うはずよ」

言われてみれば、日本で活発に活動しているのはおかしい。
こちらも大いに疑問である。

「みんなやたらに日本語流暢だしな」
「組織の存在は国家安全に関する事になると思うから、どちらかと言えばCIAの管轄になるんじゃないかしら」

俺達の抱いた素朴な疑問は、突然背後から現れたジョディ先生によって、すんなりあっさり解決された。

「OH,、それは先輩からの伝統デース」

二人の頭上にも表情にも疑問符が浮かぶ。

「・・・先輩?」
「伝統・・・?」
「YES!捜査官は日本のヒーローを助けて大活躍デース。Cool Kidも日本のヒーローなので、No problemね!」

にこにこと満面の笑みを浮かべ、意味のわからない説明を続けるFBI捜査官からは、これ以上の情報は得られなさそうだ。



拍手に、私が、ほんとに見た夢を書いてゆくという、イタタタタ・・・なテーマでのせてたはずのもの。
フォルダの日付見てたら、2007年以前に書いていたようです。そうこうしてる間に、CIAも出てきちゃいましたね。
先輩と言うのは、うんまあ、滝ですよって話です。


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